大工と話すには大工の言葉を使え

ソクラテスは
「大工と話すには大工の言葉を使え」
と言った。
要はコミュニケーションを
円滑に行うには相手の言葉で
話したほうがいいということ。
これは考えてみれば当たり前で
僕たちは初めて会った人と話すとき
可能な限り相手から情報を引き出して
その情報を元に会話を組み立てていくはず。
そして自分の伝えたいことを
相手がしっかりイメージできるように
お互いが歩み寄って話をしていく。
ピータードラッガーも言ってるように
コミュニケーションの主役は
自分ではなく常に相手なのだ。
加えて相手との共通言語を使えば
意思疎通の範囲を越えて
「この人は話がわかる。」
という信頼関係までも構築できる。
ところが日常的に顔を合わせる相手だと
ついつい丁寧に説明しなくても
「前回も説明したしいちいち
噛み砕いて説明しなくても分かるだろう」
という判断をしてしまいがち。
それどころが、
「言わなくてもわかるだろう」
と思ってしまうこともしばしば。
相手との会話に慣れてきた結果、
無意識のうちに自分の共通言語を
使うことを相手に求めてしまうのだ。
そして、その結果として
コミュニケーションエラーが
不幸にも発生してしまう。
こうなると僕たちは大抵の場合、
そのエラーの原因を
相手のせいにしてしまう。
もちろん、相手の側にも
自分の話を理解する努力は必要だろう。
しかし、相手が考えていることも
基本的にはそっくりそのまま自分と同じ。
自分と同じく相手も
自分の共通言語で話をして欲しい
と思っているものだ。
それなのに
コミュニケーションエラーの原因を
相手に負わせるのは傲慢でしかない。
相手との共通言語を常に意識した
コミュニケーションを心がけましょう

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