三重県松阪市愛宕町から松阪市大黒田町に移転してオープンした美容室ジル・ジェニー(Jill janne)さん。
その外観はモルタル塗り仕上げの無骨な外壁に、木調の看板を架けた印象的なデザインです。
モルタルと鉄骨がラフで格好いい美容室ジル・ジェニー 三重県松阪市大黒田町
改装前の建物は明るい色遣いの外観で、鉄骨の外階段が目立っていました。
改装後は外壁全体をモルタル塗りとして、ウッドとマットブラックのアイアンをポイントに使用しています。
使用する色味を限定する事でシックな印象を造っています。
既設の外階段は黒く塗装し、その外側に壁を新設する事で目立たなくしています。
ウッドの看板を新設の壁まで延長しているため、全体が一体的なデザインとして捉えられる視覚効果もあります。
新しく造った壁は単なる目隠しではなく、店名とメニューを立体文字でデザインした看板となっています。
モルタル塗りの壁を背景にする事で、ライティングした立体文字がより引き立って見えます。
店の正面には大きなガラスの開口を確保しており、明かりが漏れ、店内の様子を見せる事で誘引効果を狙っています。
店内は重量鉄骨造の梁(H字鋼)と、二階の床を造るデッキプレートを現しにしたデザインです。
天井を別に張るのに比べて高い天井高を確保できるのに加えて、モルタルと合わせたラフで無骨なデザインの表現にもなっています。
店内の照明にはショップラインを利用しています。
天井から少し下げた位置にショップラインを揃えて、インダストリアルやウェアハウスなイメージを強めています。
今回はそこにフェイクグリーンを飾り付ける活用もしています。
カットスペースの鏡台は、アイアンのシンプルなものを直線に配置して、スタイリッシュな印象を造っています。
シャンプースペースは床の仕上げを、ジグザグのデザイン(ヘリンボーン)で張って雰囲気を変えています。
シャンプースペースにはオリジナルデザインの収納を造りつけました。