長年、国内外問わず様々な物流現場で活躍してきたパレットは、多種多様なものを載せて運び、
時には屋外で紫外線を浴び雨風にさらされ、過酷な環境で現場の人々とともにときを経てきました。
そのパレットは、傷、欠け、しみ、割れ、一つ一つ独特のダメージが刻まれています。
それはまるで模様であるかのような風合いを醸し出し、
素材としての欠点ではなくむしろ価値のあるものとなっています。
廃棄されるはずだったパレットを群馬にある倉庫で一つ一つ職人の手で解体し、釘抜き、
割れかけの酷いものの選別を行い、カットします。
その後、埼玉の木工所でフローリングとして使えるよう、製材加工します。
廃材として一度は捨てられかけたパレットが、
新たな命を吹き込んだことで魅力的な素材として生まれ変わりました。