従業員、アルバイトに接する時の心の持ちようを考えよう。店舗運営

心の持ち方を基本としてかんがえるなら、「『やさしい言葉』を使って話していれば『やさしい』と思われ、反対に『きびしい言葉』を使っていれば『きびしい』と思われてしまうのではないか?」と考えますが、それに答えるには、こんな場面を想像してもらうのがいいだろう。ある若い社員がお客様に対して失礼な態度をした。あなたが上司だったとして、どのような対応が考えられるだろうか。選択は2つです。

ひとつは、何がいけないのか、なぜいけないのかそして、どうすればいいのかをキチンと教える。もうひとつは、わからない人にはいくら教えても無駄なので、その仕事をしなくていいように仕事を配分してしまう。この二つの答えがあったとして、見込みがある部下であれば、おそらく前者を選ぶだろう。さてその時、「やさしい」言葉を使うか、「きびしい」言葉を使うのか、どちらで教えるだろうか?どちらであったとしても、この部下を成長させようとする気持ちを持っているのではないだろうか。つまり「叱る」という行動は「やさしさ」なのです。反対に見込みがないと判断して、実はもう見放している部下なので、後者を選んだとしたら、あなたは「やさしい」言葉を使って「もうこの仕事はしなくていいよ」と「きびしい」ことを言うのではないだろうか。

その答えは「やさしい」か「きびしい」か、といった言葉を含む「行動」ではなく、「心の持ち方」なのだということになります。つまり、人が「心の持ち方」に反応するのなら、自分が人に与える影響は「行動」なのでしょうか?それとも「心の持ち方」なのでしょうか?「行動」が「やさしい」か「きびしい」か、ではないのです。その人のことをちゃんと思っていれば「行動」がきびしくても「心の持ち方」が伝わるということなのです。

もっと大切なことは、相手が自分をどう見ているかを気にする人が多いのですが、それで悩むのは無駄だと思うのです。なぜなら、それはどうやってもわからないから。ところが、自分が相手をどう見ているかは、すぐにわかります。それは、自分がわかることだからです。なぜ、「心の持ち方」が「行動」よりも伝わるのか?それは、相手も自分も人間だからです。上司も部下も関係なく、男性も女性も、年上も年下も、国籍も、違いがあっても人間だから感じるのです。

海外に行くと、現地の人の言葉があまり分からなくても、警戒されているか、受け入れられているかがわかるように、「心の持ち方」が伝わることを経験しているのではないでしょうか。言葉を含む「行動」が大切ではないと言っているのではありません。
「心の持ち方」は「行動」よりもさらに大切なのです。なぜなら、人は「行動」ではなく、「心の持ち方」に反応するのだから。
アポア三重県津市店舗設計