温度×時間×手仕事から生まれるもの
1300℃の溶解窯の中には、高温の水あめと化したガラスの素地。
商品デザインに合わせて、窯ごとに必要な色に分けて用意されています。
まずは、そのドロリとした液体を拭き棹の先に巻き取ると、
間髪を入れず、リンと呼ばれる鉄のおわんのような道具に移して形を整えた後、
クルクルと吹き棹を回して息を吹き込み、ガラスを膨らませていきます。
そして、ある程度の大きさになったところで、トング状の洋バシで整形。
ここから、窯に入れては熱し、取り出しては口を広げる作業が何度も繰り返されます。
この間にも、職人の額には玉のような汗が。
何しろ相手は高温のガラス、そして、工房内の気温も夏場は涼しいところでも40℃を超える暑さになります。
こうして息もつかせぬ工程が続き、ボウル状のものが姿を現します。
これをハサミでカットして吹き棹から外せば、琉球ガラス手洗・洗面ボウルの完成です。